コラム

認知症とお金の問題は同時にやってくる

日経ビジネスでこんな記事を見つけました。
「認知症に挑む 革新と社会の絆」

日経ビジネスの記事では、最新の医療・介護の取り組みが紹介されています。
しかし、認知症対策は身体のケアだけでは不十分です。
認知症になると判断能力が低下し、銀行口座の凍結や不動産の売却制限など、財産管理上の大きな問題が生じます。
その結果、介護費用の確保や家族への負担が一気に重くなるケースも珍しくありません。

そこで重要になるのが、元気なうちからの財産管理対策です。


1. 家族信託で“生きている間”の財産を守る

「家族信託」は、信頼できる家族に財産の管理・運用を任せる仕組みです。
たとえば、親が認知症になると銀行口座が凍結され、介護費用を引き出せなくなることがあります。
家族信託を設定しておけば、受託者である家族が代わりに自由に資産を動かせるため、
**「介護費用が払えない」「不動産を売れない」**といった問題を防げます。

こんな方におすすめ

・不動産を複数所有している

・子どもに財産管理を任せたい

・将来の介護費用をスムーズに確保したい


2. 移行型任意後見契約で“判断力の低下”に備える

「任意後見契約」は、将来判断能力が低下したときに備えて、あらかじめ財産管理や身上監護を任せる制度です。
特に「移行型任意後見契約」は、今すぐ財産管理を開始し、将来は後見人制度に移行できる柔軟な仕組みです。

例えば、今は元気だけれど一部の資産管理を家族に任せたい場合、移行型を選べば「今」と「将来」の両方に対応可能です。

こんな方におすすめ

・今は元気だが、将来の判断能力に不安がある

・配偶者や子どもに徐々に資産管理を任せたい

・認知症になった後も家族に安心して対応してほしい


3. 遺言で“亡くなった後”のトラブルを防ぐ

認知症対策は「生前」だけではありません。
万が一に備えて、遺言書を作成しておくことも大切です。
遺言があれば、相続手続きがスムーズになり、家族間のトラブルも防げます。

こんな方におすすめ

・相続人同士の関係が複雑

・相続税対策を検討している

・特定の財産を特定の人に渡したい


4. 3つの制度を組み合わせて“トータルで備える”

認知症リスクに備えるには、

・家族信託:生きている間の財産管理

・移行型任意後見契約:判断能力低下時の安全網

・遺言:亡くなった後のスムーズな承継

この3つを組み合わせることで、
「今」から「もしも」までをカバーする万全の体制が整います。


まとめ:元気なうちに“最適な選択”を

認知症対策は「体のケア」と同じくらい「財産のケア」が大切です。
何も準備しないまま判断能力を失ってしまうと、家族も本人も困ってしまいます。
元気なうちに、信頼できる専門家に相談し、自分と家族に合った仕組みを整えておきましょう。

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