基礎知識

相続手続きの全体の流れ

相続は、被相続人の死亡により開始します。そのため、相続に関する手続きは、被相続人の死亡に関する手続きと、深く関連しています。相続だけでなく、被相続人の死亡についても様々な手続きをする必要があります。たとえば、死亡届の提出、葬式の準備、死体火葬許可申請書、年金の受給停止手続きなどです。ここでは、主に相続について説明していきます。

被相続人が死亡した後に、被相続人の遺産を相続するために、遺言書の有無を確認する必要があります。遺言書がある場合に、主に遺言書の内容に従って、遺産を相続します。遺言書がない場合に、法律に従って、遺産を相続します。遺言書が存在する場合に、遺言書の効力についても確認する必要があります。遺言書は、場合により、無効になる可能性もあるので、ケースバイケースで分析する必要があります。

遺言書の有無と効力を確定した後に、遺産の範囲と相続人の範囲を確定する必要があります。遺産の範囲をはっきり確認できなければ、相続の選択をしにくくなり、今後のトラブルに繋がる可能性が高いです。また、相続人の範囲を間違えて確定した場合には、相続人の遺留分の侵害に繋がります。また、相続人の範囲の確定にミスがあると、不備がある遺産分割協議書は無効になるので、結局相続人たちの時間とエネルギーが無駄になってしまいます。

相続人の範囲と遺産の範囲をはっきり確定することで、相続人たちは相続の選択をしやすくなり、その遺産分割協議書は有効になります。しかし、遺産分割協議書を作成するだけでは、第三者に遺産の所有権を主張できません。第三者に遺産の所有権を主張するためには、相続登記が必要です。相続登記については、期限がないのに対して、相続の選択については、期限の制限があるので、熟慮期間内にやらなければなりません。

また、相続に関しては、通常相続税が発生します。相続税を払うためには、相続税の申告が必要です。相続税の申告については、一定の期間内に行わなければならないので、早めにやっておいたほうがいいでしょう。

被相続人の死亡から、遺産を相続するまでの手続きは、具体的にケースバイケースで分析する必要があります。被相続人が残した遺産の範囲が違ったり、家族構成が違ったり、やらなければならない手続きも違ってきます。相続手続きのミスにより、遺産分割協議書が無効になったり、遺留分侵害額が請求されたり、将来のトラブルになりがちです。そのため、相続手続きについて悩んでいる方は一度専門家とのご相談をお勧めします。一人で悩んでいると、問題を解決するベストタイミングを失う可能性があります。遺産相続問題は債権回収問題と同じように、時効と関わる場合があるので、早いうちに解決しなければ、解決できなくなる可能性が高いです。

名波司法書士事務所は、浜松市にお住まいの皆様からのご相談を承っております。
相続問題でお困りの方はぜひご相談ください。

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