コラム

認知症対策と相続対策は、別々に考えない。家族を困らせないための「W対策」とは

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認知症対策×相続対策の備えを、約2分でチェックできます。

「相続のことは、まだ元気なうちには早い気がする」

「認知症対策といっても、今すぐ困っているわけではない」

このように感じて、備えを後回しにしている方は少なくありません。

けれども、ご家族にとって本当に困るのは、相続が起きた後だけではありません。

  • 判断能力が低下したあとに預金を動かせない
  • 施設費用のために自宅を売りたいのに手続きが進まない
  • 財産の内容や本人の希望が分からず家族が迷ってしまう

こうした問題は、相続が始まる前から起こることがあります。

だからこそ大切なのが、認知症への備え(生前対策)と、相続への備え(遺言・財産の整理)を一緒に考える「W対策」です。

 

相続対策だけでは、元気なうちの困りごとに備えきれない

遺言書は、亡くなった後に「誰に、何を残すか」を決めるための大切な書類です。

たとえば、

  • お世話になった子どもに多めに残したい
  • 子どものいない夫婦なので、配偶者に財産を残したい
  • 実家を共有名義にしたくない
  • 事業や賃貸物件を円滑に引き継ぎたい
  • 家族が争わないよう、自分の想いを伝えておきたい

といった場面では、遺言書が大きな役割を果たします。

一方で、遺言書は基本的に「亡くなった後」のための備えです。

認知症などにより判断能力が低下した場合、本人名義の預金の払戻しや不動産の売却、各種契約の見直しなどが、本人の意思だけでは進めにくくなることがあります。

相続対策をしていても、生前の財産管理への備えがなければ、ご本人もご家族も困る可能性があります。

 

認知症対策だけでは、相続後の不安は残る

反対に、生前の財産管理について準備していても、相続への備えがなければ、亡くなった後にご家族が迷うことがあります。

たとえば、

  • 預貯金や不動産を誰が引き継ぐのか
  • 実家を売るのか、残すのか
  • 介護を担ってきた家族への配慮をどうするか
  • 兄弟姉妹の間で不公平感が生まれないか
  • 相続手続きや遺品整理を誰が担うのか

といった問題です。

家族の仲が良くても、財産の内容や本人の希望が見えないまま相続を迎えると、「どうするのが正解なのか」をめぐって意見が分かれることがあります。

だから、認知症への備えだけでも、遺言書だけでもなく、両方をつなげて考えることが必要です。

 

W対策で考えたい3つのこと

認知症による口座凍結を防ぐ対策と、万が一のあとの相続対策(W対策)をバランスよく進めるために、まずは次の3つの視点からご家族の状況を見つめ直してみましょう。

1.判断能力が低下したとき、誰に財産管理を頼むか

「もし自分が判断できなくなったら、誰に何を頼みたいか」を考えます。

預金の管理、生活費や施設費の支払い、不動産の管理や売却など、必要になることは家庭ごとに異なります。

  • 頼れるご家族が近くにいるのか。
  • 遠方に住んでいるのか。
  • そもそも、財産管理を頼める人がいるのか。

こうした状況によって、検討すべき備えは変わります。

2.亡くなった後、財産をどのように引き継いでもらうか

次に考えたいのが、「誰に、何を、どのように残したいか」です。

特に不動産がある場合や、子どもが複数いる場合、前婚の子がいる場合、事業をしている場合などは、早めの整理が重要になります。

財産の分け方だけでなく、

  • なぜそのように分けたいのか
  • 家族にどのような想いを伝えたいのか
  • 実家や事業を将来どうしてほしいのか

まで言葉にしておくことで、ご家族が判断しやすくなることがあります。

3.今ある財産と家族の状況を見える化する

対策を考える前に、まずは現状を整理することが大切です。

預貯金、不動産、株式・投資信託、ネット銀行やネット証券、自社株、保険など、財産の種類によって注意点は異なります。

また、家族関係も重要です。

  • 夫婦二人暮らしなのか、一人暮らしなのか。
  • 近くに頼れる家族がいるのか。
  • 疎遠な相続人や、話し合いが難しい家族関係があるのか。

「財産」と「家族」の両方を整理して初めて、そのご家庭に合った備えが見えてきます。

デジタル資産について生前にできることについては別記事にて解説しています。

デジタル遺品とは?スマホ・ネット銀行・SNSを家族に残すために、今からできること

 

何から始めればよいか分からない方へ

W対策は、いきなり遺言書や家族信託、任意後見契約を作ることから始めるものではありません。

まずは、ご自身の現在地を知ることです。

  • 自分の財産は、家族にどこまで伝わっているか
  • 判断能力が低下したとき、困ることは何か
  • 自宅や賃貸物件を将来どうしたいか
  • 家族が揉める可能性はないか
  • 遺言書や財産管理の備えが、今の自分に必要か

こうした点を整理すると、「今すぐ進めるべきこと」と「将来に向けて準備しておくこと」が見えてきます。

 

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氏名・住所・電話番号などの個人情報を入力する必要はありません。

「まだ相談するほどではないかもしれない」

「でも、何もしないままでは少し不安」

という方こそ、まずは診断から始めてみてください。

 

家族に負担を残さないために、元気な今できることを

認知症対策も相続対策も、急に必要になってからでは、選べる方法が限られることがあります。

大切なのは、不安をあおることではありません。

ご自身の希望を大切にしながら、家族が困らない形を、元気なうちに少しずつ整えていくことです。

認知症への備えと、相続への備え。

どちらか一方ではなく、両方を見渡すことが、これからの安心につながります。

まずは、あなたとご家族の「W対策」の現在地を確認してみてください。

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