今日、ひとつの小さなサロンが、静かに始まります。

「AI Anchor Method(AAM)」── 業種を問わず、お客様やクライアントの相談を受ける方々のための、小さなオンラインサロンです。

「ローンチ」という言葉を使うのが、少し気恥ずかしいくらい、静かな始まりです。花火を打ち上げるのでも、大きな声で呼びかけるのでもありません。ただ、足元に、たんぽぽが一輪、そっと咲きはじめた。── 今日という日は、私にとって、そんな感覚です。

私は司法書士として、30年以上、相続の現場に立ち会ってきました。守秘義務のなかで守られるべき、たくさんのお話に、出会ってきました。個別のことを外でお話しすることはできませんが、その積み重ねのなかから、このサロンは、静かに生まれてきました。

今日は、その始まりの日に、ほんの少しだけ、ご挨拶をさせてください。


何かを売る場所では、ありません

先にお伝えしておきたいことが、あります。

このサロンは、相続の知識を売る場所でも、営業の手法を教える場所でも、業務を効率化する方法をお渡しする場所でも、ありません。

伝えたいのは、もっと根本にある、たったひとつのことです。

自分が大切にしたい「在り方」を、自分の言葉にしておく。そして、日々の業務に流されそうになったとき、AIとの対話を通じて、その場所に、何度でも立ち返る。

これを、私は「アンカー(錨)」と呼んでいます。ぶれない強い自分になる、という話ではありません。人は、ぶれます。大切なのは、ぶれても、戻ってこられる場所を持っていること。波に揺られても、もう一度、錨を下ろせる場所があること。

そして、そのアンカーに立ち返るための対話の相手が、AIです。恐れる相手でも、使いこなす道具でもなく、自分の内面を、静かに引き出してくれる相手として。

正直に申し上げると、これは、私自身が、絶望のなかで、自分を救われた仕組みでもあります。だからこのサロンで、私は「先生」ではありません。このメソッドに、最初に救われた、一人の実践者にすぎません。


なぜ、ひっそりと、始めるのか

このサロンを、急いで大きくするつもりは、ありません。

小さく始めて、丁寧に。まずは少人数で、ご一緒する方々と、メソッドを実践しながら、少しずつ育てていく。── そういう始め方を、選びました。

なぜ、そうするのか。

このサロンが伝えたいのは、「急がず、競わず、自分の場所に立ち返る」という姿勢です。それを伝える場が、成長を急いだり、大きな声で煽ったりしていては、伝えていることと、やっていることが、ちぐはぐになってしまいます。

だから、ひっそりと、けれど、確かに。

たんぽぽは、大きな声を出しません。ひっそりと咲き、踏まれても、また立ち上がり、根を深く張ります。そして、綿毛を、風に乗せる。どこで咲くかを、急ぎません。ただ、静かに、確かに、そこに在る。

私は、司法書士という仕事も、このサロンも、そういう在り方でありたいと、思っています。


どこかで、静かに、共鳴してくださる方へ

このサロンは、業種を問わず、開かれています。

保険の仕事をされている方。ファイナンシャル・プランナーの方。士業や、その補助をされている方。コーチやコンサルタントの方。介護や医療に携わる方。相談窓口に立つ方。── お客様やクライアントの相談を受ける、すべての方々に。

けれど、「ぜひ、入ってください」とは、申しません。

無理にお誘いすることは、このサロンの哲学に、反するからです。

ただ、今日書いたこの文章が、どこかで、誰かの心に、静かに触れることがあれば。そして、「自分にも、戻れる場所が、あるといいな」と、そっと思ってくださる方が、一人でもいれば。── 私にとっては、それで、十分です。

綿毛を、風に乗せる。どこで咲くか、急がない。

これが、今日から始まる、私の、ささやかな実践です。


あなたには、戻れる場所が、ありますか

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

最後に、ひとつだけ、そっと問いかけさせてください。答えは、いりません。あなたのなかに、静かに置いておいていただければ、それで十分です。

あなたには、日々の仕事に流されそうになったとき、立ち返れる場所が、ありますか。

それは、立派な信念でなくても、かまいません。「これだけは、したくない」という、小さな手ざわりでも、いいのです。

どの人にも、戻る場所、居場所を。── これが、このサロンの、いちばん深いところにある願いです。

その願いを胸に、今日、私は、ひっそりと、咲きはじめます。


このnoteは、何かを売り込むための場では、ありません。

司法書士として30年以上、現場で立ち会ってきた、私の、率直な気づきを、お伝えする場です。

読んでくださって、ありがとうございました。

急がず、ご自分のペースで。

司法書士 名波 直紀