コラム

もめない相続の為の3ヶ条

 

 

★ある相続の風景★

~ 相続は人間関係の縮図です~

 

田中さんは、息子さんと共に事務所を訪れた。

先日、母親が亡くなり相続手続きを 進めたいとのことであった。

息子さんは第一印象から爽やかで、名刺には「A株式会社・代表取締役」とあった。

その後、田中さんの名刺を受け取ると同じく「A株式会社・取締役」という肩書が見えた。

聞けば先代から続く小さな町工場を、代々引き継いでいるとのこと。

「会社の経営の方はいかがですか?」息子さんに尋ねると「お陰様で順調です」とやはり爽やかな声で答えが返ってきた。

「それはいいですね」と答えながら、ふと横 に座る田中さんの顔をみると、目を細めて満面の笑みを浮かべていた。

「田中さん、 良かったですね。私もいろいろな会社の社長さんとお話をしますが、会社の引継ぎに は皆さん悩んでいらっしゃいますよ。

息子さんに上手くバトンタッチできてよかっ たですね」「それは、私も本当に喜んでいるんですけどね・・・」

満面の笑みを浮か べていた田中さんの顔が、今度はみるみるうちに曇りだしたのだった。

「どうしました?」と尋ねると「ほかでもない、母親の相続のことですが・・・実 は、息子に任せた会社の敷地が母名義なんです」とのこと。

そこで私は、いくつかの質問を投げかけてみた。

「相続人さんは何名いらっしゃるのですか?」

「私と弟の二人 です」「弟さんはどうお考えなのですか?」

「それが、まだ、しっかりと話ができてい ないんです。ただ、弟は父の相続のときにも自宅の敷地を相続していますし、母の面 倒を見たのは私です。それなのに、母の相続の話になると、むっとした顔をして家の 中に引っ込んでしまうんです」

私はさらに質問を続けた。

「お母様の財産はその土地のほかに何かありますか?」

「農協に少しだけ定期が残っています」

「田中さんは、どうされたいのですか?」

「土地を私の名義にし、事業を継ぐ息子に託したいです」

ここで私が、

「田中さんのお気持ちはわかりました。ただ、ご存知のとおり、お母様  の遺産を分けるには、弟さんともしっかり話し合っていただき、その結果を遺産分割 協議書という書面にする必要があります」

と説明するや、田中さんは口を真一文字に 閉じて沈黙してしまった。

その様子を見ながら横にいた息子さんが「先生、それは父も分かっているんです。 ただ、叔父が・・・」と割り込んできた。

少し沈黙が続いた後、私はゆっくり田中さんに話しかけた。

「私からどちらがどれ くらい貰うべきだとは言えません。

お二人でとことん話し合いって決めていただくことになります。

ここからは、一般論として聞いてください。兄弟にはそれぞれ想い があります。

相続は今までの人間関係の縮図です。そして、兄弟には光と影があると 私は感じています。

例えば、親がかけてきた言葉の積み重ねが長い時間をかけて、光 と影をつくってしまっています」

すると田中さんが、重たい口を開いた。

「そういえば、弟はいつも私に会うと“兄貴 ばかり”と言っていました」

「そこにヒントがあると思いますよ」

私はすかさず、一枚の紙を用意して目の前に あるコップに横からその紙を当てた。

「これではコップは動きません。でも・・・」

と今度は、コップの下に紙を敷いてその紙を横に引っ張った。

すると田中さんは「なるほど、下に入り込めば動くのですね」とつぶやいた。

「まずは、弟さんの話をしっかりと聞いてあげてください。聞くに堪えない言葉を 浴びるかもしれません。

でも、それは弟さんの心に溜まっている心の膿と思って聞い てあげてください」

私の説明にしばらく沈黙を続けた田中さんは「やってみます」と 凛とした声で返事をしてくれた。

それから半月後、田中さんが突然事務所を訪れ「先生、ありがとうございます」と 深々と頭を下げた。

顔を上げるとそこには息子さんを見て満面の笑みを浮かべたときと同じ細い目をしながら、

「弟と話し合いをすることができました。ありがとうご ざいました」と話す田中さんがいた。

「そうですか。頑張られましたね」との私の言葉に「はい、頑張りました。少し辛 かったですけど」

と少し苦笑いをしながらも、田中さんの顔は、息子さんへの事業承 継の道が開けた安堵感でいっぱいであった。

 

私の相談風景を感じていただくために、相続”事件簿”より、ある事例をご紹介させていただきました。

※守秘義務に配慮し、実際の内容をデフォルメしてあります。

 

「相続」で一番の課題は、

「もめない」こと。

確かに、節税対策や納税対策も大切です。

でも、相続税の課題が発生するのは日本人の6%~8%と言われています。

100%の方々の課題が「もめない」相続なのです。

(最近では、認知症対策も大切になってきています)

 

当事務所では、「不安」を「希望」に変えるお手伝いをします!

まずは、「お悩みの整理」をすることをお勧めする理由

遺言書を親に書いてもらえない、書いてと言えないあなたへのヒント

自分のストーリー(人生)

を大切にしながら、

家族の絆を守りたいあなたに・・

 

★もめない相続の為の3ヶ条★

第1条 もめる原因を知る

第2条 相続対策を知る

第3条 想いをカタチ(言葉や行動)にして共有する

 

★原因を知り、対策を知り、行動する。

考え方はシンプルなのですが、なかなか実行に移せないのが現実だと思います。

当事務所では、多くの方々の「想いをカタチ」にするお手伝いをさせていただいています。

 

では、もう少し、

具体的に見てみましょう。

 

第1条 もめる原因を知る

◆もめる原因のポイントは3つです。

「もめる」には原因があります。相談事例を整理すると次の3つの原因に集約されます。

まずは、もめる原因を知ることからはじめしょう!

※「もめごとの原因」を知り「もめ予防」をする

※ 遺産分割協議の協力を要請するにあたり絶対にやってはいけないこと

ポイント1

親が生きているうちに、子供が親に

「してもらったこと」「してあげたこと」

 

いわゆる、特別受益と寄与分のお話です。

もめた場合、「生前のやり取り」が相続に影響することだけでも知っておいてください。

 

ポイント2

不動産などの「分けられない財産」

 

特に、兄弟姉妹で土地や建物を共有にすると、後々、トラブルの元になります。

共有と分筆の違いがお分かりになっていない方は、無料相談等を利用して、勘違いをしないようにしてください。

 

ポイント3

「全員合意」のルールがハードルとなる

 

話し合いをしない・話し合いができない相続人の存在が課題となります。

なぜなら、相続における話し合いは「相続人全員」とする必要があるからです。

だからこそ、日頃の人間関係を意識する必要があります。

最近では、相続人のお一人が認知症になり、成年後見制度を利用しないと手続きが前に進まないケースも増えています。

 

 

第2条 相続対策を知る

◆「もめない相続」は3つの相続対策の中の1つ

原因がわかったら、対策を知り、具体的に考えて見ましょう!

 

■相続対策の全体像

①争族対策→いかに円満に財産を分けるか⇒★「もめない相続」はココの対策

②納税資金対策→税金が発生する場合に、いかに資金を用意するか

③節税対策→税金が発生する場合に、いかに適切に安くするか

 

いわゆる相続対策には、3つの視点があるのですが、「もめない相続」はその中でも、争族対策になります。

では、なぜ、争族対策が大切なのでしょうか?

もめるとコストが増大するからです。コストとは、費用と時間です。

なによりも、もめることを誰も望んでおらず、資産を遺される方、引き継ぐ方、皆さんが円満な相続を望んでいらっしゃるからです。

具体的な対策については、無料相談等で確認していただきたいのですが、相続問題の根底にあるのが「人間関係」です。相続は、家族の人間関係の縮図のようなものです。

実は、ほとんどのご家庭では相続のトラブルは起きていません。でも、「どんなご家庭でも、相続ではもめる可能性がある」というのが1000件を超える私の実務経験からの実感です。ちょっとした一言で、一機にトラブルに発展することもあるのです。

最近では、遺言の重要性が益々注目されていますが、遺言でも防げないのが、長年に渡る人間関係により積み重ねられることで生まれる「感情」です。それは、まるで「氷山」のように下に隠れているのでわかりにくいのです。

 

相続は、その感情によって「大人が子供に戻る瞬間」でもあります。ですから解決の鍵は「大人(理性的)に戻ってもらう」「子供(感情的)に戻らないようにする」ことなのです。遺言をはじめいろいろなツールを活用する際も、その視点が重要となります。

そして、認知症などの人間関係では解決できない課題もでてきていますので、お早目に相続対策に取り組むことをお勧めいたします。

相続対策・財産管理対策を急ぐべき理由⇐クリック

遺産分割協議(話し合い)の極意⇐クリック

なお、3つの相続対策については、それぞれのバランスが大切になります。節税対策を優先しすぎると、争族対策に逆行することがあったり、争族対策のみに集中しすぎて、納税資金対策や節税対策が不十分になったりすることがあります。

また、もめない相続を目指す方には、①→②→③という順番も大切になります。

本末転倒にならないように注意が必要です。

より具体的な対策の内容については、お話をお伺いしながらメニューを提示させていただくことになります。相続税が発生する場合には、税理士さんとチームを組んでの対応もできますのでご安心ください。

 

第3条 想いをカタチ(言葉や行動)にして共有する

◆最後は、実行です!

もめる原因を知り、相続対策について知ったあとは、いよいよご自身の想いを言語化し、遺言等のカタチにすることになります。ご家庭の事情によっては、あえて何もしないという選択もあると思います。大切なのは、ご自身で納得して「決める」こと。できれば、決めたことをご家族で共有することをお勧めいたします。

最近では、お元気にうちに認知症対策も兼ねた「家族信託」を活用して、家族での話し合いの後、想いをカタチにされる方も徐々に増えてきています。

 

◆まずは、無料相談をご利用ください。

まずは、無料相談でご不安な点を解消されることをお勧めいたします。

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相続に関する情報

1. 相続の基礎知識

相続に関する基本的な知識のぺージはこちらです。

2. 相続に関わる手続き

不動産が相続としてもらえそうだけど、実際にはどんな手続きが必要なの?とお考えに方は相続の具体的な手続きぺージをご覧ください。

3. 相続放棄・限定承認

相続放棄ってよく聞くけどどうやるの?相続放棄ではなく、いい部分だけ相続できないないの?限定承認ってなに?などについてお知りになりたい方はこちらです。

4. 相続時の不動産問題

相続できる不動産の価値はいくらなんだろう?相続税をなんとか減らす方法ないの?など相続の不動産に関係する事はこちらです。

5. 相続税申告・納税

そもそも相続税ってどういう仕組みなの?相続税の計算方法が知りたい!ざっくりでも良いから、自分のケースだとどれくらい相続税がかかるの?など相続税についてはこちらです。

6. 遺産分割協議

実際に相続財産をどう分割すればよいのだろうか?相続人で遺産分割についてトラブルになってしまった!など遺産分割に関わる事はこちらです。

 

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